90
日間

一つのエディタ。テンプレートはゼロ。フレームワークもゼロ。
サイトは、それを作った手を通して自らを作り上げた。

画像 — ワイド / スクリーン

1日目:空のエディタ(90-days-editor-day1.webp)

1日目の空のコードエディタのスクリーンショット。ダークテーマ、点滅する一つのカーソル。開いているファイルなし。横位置 1200×800。

+モバイル:カーソルの行を示す縦位置トリミング、1080×1920。

90日前、エディタは空だった。フレームワークもテンプレートもCMSもチームもない。あったのはただの空白のファイルと、生成とデバッグのためのAIツール、そしてこのサイトも——すべてのアーティファクトと同じように——ゼロから、孤独のうちに、一つの手によって導かれるという決断だけだった。

コードの前の部屋

刺繍機を置くのと同じ、ナヴロト通りのあの部屋に、ノートパソコンも置かれている。アンダーレイを裁つのと同じ手が、マークアップを打つ。作品と、それを記録するサイトのあいだに区別はない。両方とも同じ方法で作られる——何もないところから始め、必要なものだけを加え、委任するものはすべて拒む。

WordPressもない。Shopifyもない。Webflowもない。開発者に渡すFigmaファイルもない。デザインの決定は、一針のテンションを決めるのと同じ精神によって、エディタの中でリアルタイムに下された。サイトに影が必要なら、影を書いた。グリッドが必要なら、グリッドを計算した。誰にも相談しなかった。

サイトは作品を覗く窓ではない。それ自体が作品だ——別の媒体における。
— ダリウス・ミグラ

なぜ空であることが正しい出発点なのか

テンプレートとは、あらかじめ下された決定だ。フレームワークとは、あらかじめ組まれた構造だ。どちらも、その部屋にいない誰かに思考を委ねている。モノリット・メソッドは、あらゆる形の委任を拒む——デジタルであっても例外ではない。

最初のファイルは`index.html`だった。ビルドステップもバンドラーも依存関係もない。あるのはHTML、CSS、JavaScriptだけ——すべての行は手によって導かれ、AIを道具として生成・デバッグされた。それは、すでに設定されたテンションにただ従う機械で、一針一針、糸を置いていくのと同じやり方だ。サイトが7ページに増えても、どのページも同じ空白のファイルから作られた。コピー&ペーストはしない。コンポーネントライブラリもない。同じ決断を、90回下しただけだ。

ビルド仕様

期間90日間。2026年4月8日〜7月6日。休みなし。1日8〜12時間。
場所ポーランド、ウッチ、ナヴロト通り。刺繍アトリエと同じ部屋。
エディタVS Code。ダークテーマ。シンタックスハイライト以外の拡張機能なし。
AIの役割コード生成、デバッグ、技術的なテキストの管理——常に指示のもとで道具として使用。あらゆる構造とデザインの決定は、一つの精神による。
スタックHTML5、CSS3、素のJavaScript。フレームワークなし、ライブラリなし、ビルドツールなし。
デザインブラウザの中でデザインした。Figmaもなく、Sketchもなく、モックアップもない。決定はすべて実行時に下された。
ページHTMLファイル27本:index、the-method、the-cut、ladder、bestia、codex、archive、artefact-guide、制作日記の各記事、その他——今も増え続けている。
コード行数全HTMLページ合わせて約27,600行、CSSとJavaScriptの大半は各ページにインラインで記述。すべての行を手で指示し、確認した。
アセットWebP画像、WOFF2フォント(Cormorant、Satoshi)、MP4動画のプレースホルダー。すべて手作業で最適化。
ホスティングNetlify。Git経由でデプロイ。CI/CDパイプラインなし、自動テストなし。
アクセシビリティARIAラベル、スキップリンク、reduced-motionクエリ、セマンティックなHTML。後付けではなく、最初から組み込まれている。
SEOSchema.orgのJSON-LD、canonicalタグ、hreflang、Open Graph——すべて手で指示。プラグインなし。
委任クリエイティブな委任はゼロ。デザイナーもいない、開発者もいない、コピーライターもいない、SEO代理店もいない。AIは実行のための道具として使う——決定のためではない。
メソッドモノリット・メソッドをコードに適用:裏地なし(フレームワークなし)、芯地なし(テンプレートなし)、テンションは構造だけで保たれる。

90日間のシークエンス

01

空白のファイル

1日目:`index.html`を作成。ボイラープレートなし、Emmetなし。``を手で打った。カーソルは次の一文字が入力されるまで10分間点滅していた。生地に最初の一裁ちを入れる前と同じためらいだった。

02

タイポグラフィの決定

3〜7日目:23の組み合わせを試したのち、Cormorant(セリフ)とSatoshi(サンセリフ)を選んだ。それぞれWOFF2として読み込み、ラテン文字にサブセット化し、``内でプリロード。Google Fonts CDNは使わない——他のすべてのアセットと同じく、自前でホスティングした。

03

最初のページ

8〜22日目:`index.html`を構築。ヒーローセクション、フィロソフィー、ギャラリー、制作日記のティザー、フッター。各セクションは書き、テストし、書き直した。他のサイトからのコピー&ペーストはしない。言葉はすべて、この作品のためだけに生み出した。

04

メソッドのページ

23〜39日目:`the-method.html`。最もテキスト量の多いページ。技術仕様を、ドキュメントとしてではなく詩として書いた。Three.jsのシェーダーは33日目に加わった——計画されたものではなく、作業の中から生まれてきたものだ。

05

ラダー

40〜56日目:`ladder.html`。6つのレベル、垂直スタックのインタラクション、比較表、組み合わせシステム。最も複雑なJavaScript。ライブラリなしで書き、ブラウザのDevToolsでテストした。

06

BESTIAとCodex

57〜73日目:`bestia.html`と`codex.html`。プロダクトページと予約システム。Stripe連携は検討したが却下した——「メールをください」の方がずっと正直だ。Codexのキャンバスアニメーション:300のノード、軌道運動、すべて手計算。

07

アーカイブと制作日記

74〜84日目:`archive.html`と制作日記の各記事。フィルターシステム、ライトボックス、カートのシミュレーション。制作日記のテンプレートを確立した——このページと同じ構造で、再利用はしても複製はしない。

08

磨き上げ、洗練させ、公開する

85〜90日目:プリローダーのアニメーション、印刷用スタイル、クッキーバナー、フルスクリーン切り替え、マグネティックボタン。最終確認:すべてのファイルを開き、すべての行を読み、すべての決定を問い直した。そして、デプロイ。

拒んだもの

あらゆるビルドツールを検討し、そして退けた。Webpack——抽象化が多すぎる。React——コンポーネント思考は、デザインをフレームワークに委任してしまう。Tailwind——ユーティリティクラスは、視覚的な決定をシステムに委任してしまう。WordPress——究極の委任だ。コードすら自分のものにならない。

刺繍において芯地を拒む同じ手が、コードにおいてフレームワークを拒む。理由は同じだ:**決定と結果のあいだにあるものは、すべて歪みである。**

フレームワークとは、精神のための芯地だ。それは形を保つが、形そのものではない。
— ダリウス・ミグラ

アーティファクトとしてのサイト

サイトはマーケティングツールではない。物理的な作品と同じ方法で作られた**デジタル・アーティファクト**だ。各ページは、異なる媒体における番号付きのエントリーだ。プリローダーのアニメーション(伸びていく金色の線)は、最初の一針のテンションテストのデジタル版だ。粒子状のグレインテクスチャは、地の目に沿った裁断のデジタル版だ。カーソルのドットは、手の存在のデジタル版だ。

コレクターが実物の作品を購入するとき、彼らは90日間の孤独の中で作られたものを受け取る。誰かがこのサイトを訪れるとき、その人は同じ90日間の中で作られたものを体験する。時間は分割できない。孤独は譲渡できない。

画像 — ワイド / スクリーン

90日目:デプロイ完了(90-days-editor-final.webp)

90日目の最終的なコードエディタのスクリーンショット。7つのファイルを開き、23,000行を記述。ダークテーマ、同じカーソル。横位置 1200×800。

+モバイル:ファイルタブと行数を示す縦位置トリミング、1080×1920。

画像 — ワイド / 分割

同じ手、二つの媒体(90-days-split-screen.webp)

分割画面:左側にコードエディタ、右側に刺繍フープ。どちらにも同じ手が映っている。横位置 1200×800。

+モバイル:縦に積んだレイアウト、上にコード、下に刺繍、1080×1920。

アトリエ

サイトも、すべての作品と同じく、ここで作られた。

代理店もない、フリーランサーもない、テンプレートショップもない。このナヴロト通りの部屋から、コードが書かれ、作品が作られた。同じ手。同じ孤独。同じ方法。

仕事は続く

一つの方法。近道はない。

Migula Studio。2026年6月からウッチ。サイトは公開中。仕事は続く。

引用をコピーしました